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 「もしかして、何か用事とかあった?」

 「なんで?」

 あたしはハンバーグをつつきながら聞いた。

 「いや、なんとなく・・・」

 「別に、なんもないよ?ちょっとヒマだったから立ち読みしてただけだし」

 テツヤからの連絡を待ってたなんて、口が裂けても言えやしない。

 「ならよかった」

 「そう?」

 「もしかして、ムリヤリ付き合わしてたら悪いなーって思ったから」

 「そんなことないよ?こうやっておいしいゴハンも食べれるし」

 「俺って、メシだけなの?」

 テツヤがあんまり情けない顔をするから、あたしは思わず吹き出してしまう。

 「よかったぁ・・・!」

 「へ?」

 「初めて笑ってくれた」

 「そうだっけ?」

 「うん。すげーうれしい!!」

 ”超”がつくほどの笑顔にあたしの気持ちもほどけてゆく。

 「・・・ほんとは、待ってたんだ」

 「えっ?」

 「きっと、連絡くれるんじゃないかって思って。待ってた」

 「・・・それって、めちゃめちゃうれしいんだけど」

 顔がかぁーっと熱くなる。きっと今、あたし真っ赤な顔してる。

 「見ないでよ。恥ずかしいじゃん」

 テツヤが手を伸ばしてあたしのアタマをなでる。

 「ありがと。かわいいよ、マユ」

 あたしはうつむいて無言で残りのハンバーグを口に詰め込んだ。

 

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